冬のゾッ‼︎とする話【後編1】
お疲れ様です。
富士山5合目から登ったのに6合目までたどり着けずに山を降りた
ちゃんなつです。
引き続き冬のゾッ‼︎とする話【後編】を書いて行こうと思います。
前編からの続き
私は内心ゾッとしていました。
スーヤーには落ち着かせようと思いそう言ったのですが、確かにあの神社の前を通った記憶がありました。そしてその様に言う事で、自分自身も落ち着くように自己暗示をかけたつもりでした。冬のゾッ‼︎とする話【前編】 - 明日晴れるといいな!
一旦落ち着いた、いや、落ち着かせた様に見せている私達は、神社の前を猛スピードで通り過ぎ、一抹の不安を抱えながら目的の海岸に向かい走り出しました。
とは言いつつも、私の車には当時ナビも付いておらず、携帯も圏外の場所の為(20年前)、今いる場所を確認できる様な物は携帯ショップでもらった広域の電波普及範囲確認の為の地図位しかありませんでした。はっきり言ってなんの役にも立ちません。
自分達は今何処にいるのか?
物凄く不安になりました。
へんぴな山中の道の為、看板もありません。道を聞こうにも民家も見当たりません。
とにかく勘と記憶を頼りに進みました。
静けさが澄み渡る暗闇の中。
どの位走ったでしょうか。
30分、いや1時間位かもしれません。
全く覚えのない道をただひたすら走りました。先程の件もあり、やすと私も口数が少なくなっていました。
ヤス「ここどこだろーな?」
私「もうすぐ海に出れるはず。。」
本当であれば、もう海に辿り着く時間なのですが、一向にその気配がありませんでした。
ふとフロントガラスの向こう側に、うっすらと灯りが見えます。峠に入ってからと言うもの、一台の車ともすれ違わずにいたので私達は本気で喜びました。時刻は深夜2時過ぎだったと思います。
私「スーヤー!灯りだ!!」
スーヤー「おぉ!やっと人里まで来たか!これで帰れんぞーー!!!」
もはや、私もスーヤーも「海岸で朝焼け見る」と言う目的も忘れ、只々この暗闇と恐怖から解放される事をひたすら喜びました。
うっすらとした灯りが徐々に近づくに連れ、その灯りが何の灯りなのか?ようやくわかりました。
。。。。。
私「トンネルだ。」
それは今にも消えそうな、古びた外灯に照らされた『いかにも』な感じのトンネルでした。
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スーヤー「ぐぅ。こ、怖ぇえ。」
私「怖ぇえ!!でも、戻る訳にもいかないし抜けるしかねぇよ。」
私達は神社での一件もあり、二人とも頭の中は恐怖でいっぱいでした。
そう言って恐る恐る、ゆっくりと近づきトンネルの入り口の前まで来ました。
その時!!
ヤス「!!!!!!!」
私「!!!!!!!」
ヤス「何だよ!!あれ!!!」
私「いや!こっちが聞きてえよ!何だあれ!!!」
そこには、ヘッドライトに照らされたトンネルの入り口の壁一面に、『お経の様に書かれた文字』がびっしりと書き詰められていました。
イメージ画像
モンクのお経壁紙を作りました | Digitalyze [FF14]
すみません。
また長くなってしまったので別記事で書きます。
※※※※【後編2】へ※※※※