冬のゾッ‼︎とする話【前編】
みなさんお疲れ様です。
その海岸へは友達とも何度も言った事があり、道程もほぼわかっていたつもりでした。
ちゃんなつです。
今日は今から二十年ほど前に体験した、不思議な話を書こうと思います。まぁ、よくありそうな話です(笑)
当時、私は車の免許を取ったばかりで、暇さえあれば友人(以降スーヤーとします)と一緒に、中古で買った愛車のクレスタでドライブばかりしていました。
季節は夏。
8月の暑い夜、友人から毎度のごとくお誘いがあり、待ってましたとばかりにドライブに出かける事になりました。
夜9時頃に友人宅へ迎えに行き、それからファミレスで簡単に食事をとりました。
スーヤー「なぁ、ちゃんなつ。どこ行くべ?」
私「おー?どこでもえーわー。適当に走るべー。」
などと言いつつ、何処へ行くのかも決めておらずグダグダしておりました。
そしてとりあえず朝焼けの海でも眺めにいこうという事になり、地元から車で1間半程走った所に、県内でも観光で有名な海岸があるので、その海岸へと向かう事にしました。
道は2ルートあります。
一方は海側にでてひたすら海沿いを走るルート。
もう一方は道は狭いが峠道を抜け、山を越えての近道ルート。
今回は時間も遅かったこともあり後者の近道ルートを使って行こうという事になりました。ファミレスでダラダラしてしまったのもあり、時刻は既に夜12時を回っていた様な気がします。
国道を40分程走ると、県道に入る横道があり、そこからまた10分ほど走ると山越えの峠道になります。
私はいつもの如く峠道に入り、しばらく道なりに車を走らせました。
すると、、、
スーヤー「なぁ、なんか急に霧が濃くなってきてねぇか?」
私「そう言えばそうだなぁ。さっきまでは何とも無かったのに、前が見づらいな。」
まぁ、ど田舎の山中に入った所ですし、時刻も深夜1時を回っておりましたので、こんな事もあるだろうと、私もスーヤーもさほど気にはしていませんでした。
とにかく道も狭く、隣は崖の様な所もあったので、事故らない様に気をつけようと周りには注意を払いながら運転をしていました。
それからしばらく車を走らせると、助手席に座っていたスーヤーが突然、、、
スーヤー「ん!?!?この道、さっき通らなかったか?!」
、、、、、、
私「そんな事ねぇーだろ?ずっと道なりに走ってきてるし、だいいち、一本道だぞ?」
、、、、、、
スーヤー「いや、絶対通った道だ!さっきあの神社の前通っただろ!」
そこには大きな鳥居が口を開け、私達の前に佇んでいました。
私「そんなはずねーじゃん。こんな神社何処にでもあるだろ。さっきも言ったけど一本道なんだから戻るわけねーじゃん(笑)」
スーヤー「そ、そうだよな。そんな事ある訳ねぇーよな。ハハッ」
こんな会話をしたのを覚えています。
私は内心ゾッとしていました。
スーヤーには落ち着かせようと思いそう言ったのですが、確かにあの神社の前を通った記憶がありました。そしてその様に言う事で、自分自身も落ち着くように自己暗示をかけたつもりでした。
長くなりそうなので一旦区切ります。
※※※※後編に続きます※※※※※